少子高齢化が急速に進んでいる日本では、住み慣れた場所で家族や親族と一緒にいつまでも暮らしていきたいという高齢者のニーズを満たすことが重要とされています。そのためには、高齢者ならではの病気の発症や持病の悪化などを考慮し、自立した暮らしを営むためにも医療と介護が密接に連携し、それぞれの専門分野の知識と技術を提供して力を合わせる必要があるでしょう。
※※参考:医療と介護の連携を知る※※

自宅、施設、どちらの介護においても同様で、介護を必要とする高齢者のニーズにあったチームケアが重要視されています。チームケアとは、医師や看護師などの医療チームと介護に関わる専門職の人たちが必要に応じてチームを組み、要介護者のケアに携わることをいいます。

リハビリを必要とする高齢者には、作業療法士や理学療法士が介護士とチームとなり、それ以上要介護度を上げないようにサポートをしたり、身体を動かしやすくするためのリハビリサポートだったりといったサービスを提供します。一般的な身体介護や生活援助などの介護業務の他で高齢者が必要としているケアはそれぞれ異なるため、状況に合った専門職との連携したチームケアが必要です。

充実したチームケアにより、高齢者はもちろん、その家族にとっても多くの人に支えられていることが実感できるので、安心して生活をすることができます。医療やリハビリなどだけでなく、地域のボランティア団体や民生委員など、高齢者の生活に関わる職種の人がチームの一員となり、それぞれの役割を果たすことが重要なのです。